エンジニアのためのプレゼンテーションスキル研修
今年も、「ITエンジニアのためのプレゼンテーション実践研修」の講師を6月に務めさせていただきました。
1日目では基礎知識&技術、2日目では発表とフィードバックを繰り返し、最後はグループ代表者が全員の前で模擬プレゼンをしてくれました。
人間関係を構築しながら他者へ提案していく考え方とスキル、具体的で効果的な発表スキル、説得力ある資料作成スキルを習得していただきました。
プレゼンテーションの語源は“プレゼント”です。他者が喜ぶもの(こと)を私が与える、提供するサービス行為です。
あの人を喜ばせたい、あのお客様を助けたい、あの会社を私の力で支援したい、・・・その気持ちを伝えるのがプレゼンテーションなのです。
ですので、プレゼンスキルの最大の重要ポイントは、『相手の立場に立って』考えられることです。
自分勝手な売れればよいというわがままな思考、押し売り的な伝え方ではなく、いかに相手にとってメリットがあるのかを考えて伝えていきます。
それは、社会人としても企業人としても大変基礎的で大事な姿勢となります。
目次
Toggleビジネスパーソンにとってプレゼンテーションスキルは非常に重要です。
受講者はITエンジニア職の新入社員でしたが、エンジニアにとってのプレゼンテーションの必要性をまとめてみると下記が挙げられます。
1. 自分のアイデアを効果的に伝えるため
エンジニアは新しい技術やソリューションを提案することが多いです。これをチームや上層部に効果的に伝えるためには、プレゼンテーションスキルが不可欠です。アイデアを明確かつ説得力を持って伝えることで、賛同やサポートを得やすくなります。
2. プロジェクトの進行状況を報告するため
プロジェクトの進行状況や成果を報告する際に、わかりやすく要点をまとめて伝えることが求められます。プレゼンテーションスキルがあれば、情報を整理し、聞き手に理解しやすい形で提供できます。
3. チームとのコミュニケーションを円滑にするため
エンジニアは他のエンジニアや異なる部門のスタッフと協力することが多いです。プレゼンテーションを通じてコミュニケーションを円滑にし、共通の理解を築くことで、チーム全体の効率が向上します。
4. クライアントとの信頼関係を築くため
クライアントに対して技術的な説明や提案を行う場面でも、プレゼンテーションスキルは重要です。分かりやすく、プロフェッショナルに説明することで、クライアントの信頼を得ることができます。
5. キャリアアップのため
プレゼンテーションスキルは、リーダーシップやマネジメントの役割を担う際にも重要です。自分の意見やビジョンを明確に伝えられることで、リーダーとしての信頼性が高まり、キャリアアップの機会が広がります。
プレゼンスキルは実践トレーニングで向上
2日間では各種のワークを行いました。時間制限を設け、簡易なアイデアを想定し説明するという流れを繰り返していきます。
声・表情・視線・立ち方から始まり、話す順序、接続詞の使い分け、問いかけ、強調、ボディランゲージ…などを演習に足していきます。
「何を」「どのように」プレゼンしたいのか、自分のプランの軸を決めて、短時間に、簡潔に話していきます。
難しい専門用語は使わず、できるだけ印象に残るフレーズを数回繰りかえしてゆっくり話すことがポイントです。
今回の練習メニューは次のようなものを行いました。
①自社のPRを大項目3つに設定して3分で紹介する
②皆さんはペットショップの店員です。グループメンバーのニーズを聞き、どのペットかをお勧めしてください。
③私が提案したい品物、お店などを図解した資料を基にグループに紹介
④「困っています」のクライアント例を提示。それに対して解決法を提案する
⑤企画書を作成、発表する
グループではチェックシートに基づいて、聴き手が評価します。発表者へ感想、質問、コメントを返していきます。
各自が自分のプレゼンスキルの課題を発見し、次の発表では改善した方法を試していきます。
プレゼンテーションスキルを向上させるための方法
- 練習: 繰り返し練習することで、自信を持って話せるようになります。フィードバックを受けながら改善していくことが重要です。
- 資料作成: 分かりやすい資料を作成することも大切です。シンプルで視覚的に理解しやすい資料を心がけましょう。
- ストーリーテリング: 論理的な構成とともに、ストーリー性を持たせることで、聞き手の関心を引きやすくなります。
- 聞き手を意識する: 聞き手のニーズや関心を考慮し、それに応じたプレゼンテーションを行うことが大切です。
これらのスキルを磨くことで、エンジニアとしての価値を高め、成功に繋げることができます。
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