福岡県立福岡工業高校 電気工学科1年生の特別授業として「マインドマップ活用講座」の
講師として招いていただき、お伺いしてきました。
今年入学した1年生。とても熱心で素直な15歳、16歳。全員が男子のクラスでした。
ルールと書き方を説明し、早速、時間を区切って、どんどん書いていきます。
みな、自然体で、色や形がとてもきれいです。集中して、放射線状に連想が進んでいます。
セントラルイメージには、鮮やかな色、球体、アルファベット、宇宙が感じられるもの、ハート、笑顔、強さ・・・
ペンを3本とったら、彼らの空想の世界、連想やひらめきは面白いように飛び跳ねるだな、と思いました。
書けたら、振り返ります。
書いてみてわかったこと、感じたこと、
これから何がわかるか、感じられるか・・・。それを、グループの皆に説明したり、感想を話し合ったりしてもらいました。
最後はグループで、まとめて書くワークを行いました。一緒に考えていきます。
そして、グループ代表が発表。
「これから、クラスとして取り組んでいきたいこと」がみずみずしい言葉で述べられていました。
書いていくことでわかること、解決すること、整理できることがたくさんあります。
絵と文字が、脳の中身を写しだしてくれるので、悩むのであればマインドマップに描いていく方が早いのです。
担任の清原先生からマインドマップの指導、グループ活動の指導を受けているようで
皆さんがとても積極的に参加してくださり、楽しく、活発な時間となりました。
究極の、グループ解決策までできるクラスは、大変高度な協調姿勢ができているように感じました。
中高生でも社会人でも、親の価値観、社会の評価の視点でものごとを考えて、マインドマップが書けない人がいます。
「○○しなければいけない」「こんなことを書いたら、笑われるんじゃないか」「人は○○すべき」・・・
そう思うと、指が止まります。
緊張します。何も浮かばなくなり、息苦しくなりますよね。
今、自分に、浮かんだ言葉、浮かんだ色、浮かんだイメージを大事にして欲しいです。自由に手を動かしましょう。
書いていくうちに、楽しい、面白い、もっとやりたいな、と思う時間が大事です。
1回でなく、何度も何度も、「本当にしたいこと」「心からやりたいこと」「なりたい自分」という
究極のゴールを探しながら、マインドマップを使って自分の脳と対話し、考えて欲しいと思います。
自分の思考を明確にすることで、自分にとって洗練された言葉が見つかり、自分の生き方を切り開くことへつながります。
そして、書いていくことで身につく能力の最大のものは抽象化力、概念化思考です。
ものごとを俯瞰・客観視できるので、自分を外側から眺めることができます。
抽象度が上がり未来志向になります。目先の損得、強い怒りや悲観などのマイナス思考に陥ることを防ぎます。
それから、クラスの集合マインドマップは、皆の結束を強めます。
全員で黒板に書いていく方法なども、今後やってみると面白いのではないかと思いました。
福岡県立福岡工業高校、電気工学科1年生の皆さま、楽しい時間に感謝いたします。
これからも活用していただきたいと願っています。
担当:深月敬子