今回のA社様の研修は職場のまるごと研修と言えるものでした。150名を管理者グループと一般社員グループに分けて3日間続けて(業務を停めて)実施しました。
一般的に多いのは、一人か二人の社員が会社の命により、外部教育機関に研修参加する形だと思います。その場合はリーダークラスや、新任管理職やまたはプロジェクトリーダーなどが多いかもしれませんね。あるいは専門職としての技能習得などももちろん重要です。
今回の大きな成果として評価できるのは、3日間の研修の後に“一斉に職場が変わったこと”です。ご担当者の声によると、朝礼が変わった、報連相が進化した、など態度的なものに表れていたとのこと。そして全員の提案力が非常に大きくなったとのことでした。
個人が数名参加するのでは、翌日から変わるなんて到底無理です。その個人が職場全体に働きかけて浸透するまでしばらくかかるでしょうし、もしかしたら変化する前に意欲が萎えてしまいかねません。
個人のスキルアップには、個人参加が望ましいです。
しかし、職場全体を変革するには、全体をどう構築するかをデザインしてから教育対象や教育期間を設定する必要があるのです。
今回は、当社の講師3名がA社の期待に合わせてプログラムを作成し、毎日の研修後に各教室の情報を提示し、課題設定をしなおしながら3日目に仕上がるように構成しました。
社長が言い続けてもなかなか進化が見られない時、職場ぐるみで同じ課題についてスキルアップする機会をもつことも一つの対策と思います。