「神さまが現れた!」
それは、JR久留米駅を出た広場。
福岡教育大学附属中学校の男子の姿です。

私は、午後の研修に向かって電車から降り、そこで「ワークに使う付箋」を忘れたことに気づきました。
40名に配布するため色分け、サイズも考慮して準備していたのに、何ということか。出発前にデスク脇から取り損ね、思い出さずに、博多駅から久留米駅まで来てしまいました。
近くのコンビニ。すぐさま入ると、売ってない。
どうしよう〜今日付箋なしで進めるには無謀な研修。しかし、別にやり方がないかワーク方法をあれこれ想像しながら、近くの誰かに尋ねてみることに。

「すみません、この近くに付箋が売ってる文房具店ありますか?」
すると、
「まず、ここのあたりJR駅方面には無いですね。文房具は西鉄久留米駅の近くならあります。バスで15分ほどです」
「または、そこのファミマには無いですが、セブンイレブンならロフト系列なので文具商品が品数多く置いてますよ。10分くらい歩いたらあります」
制服は中学生。
名札に、古賀くんとあったので、「ありがとうございます、古賀くん」

うわー、ありがたい。
感謝です、と頭下げ、急いでその方向に歩き出しました。
急がないと!
とても西鉄駅までバスやタクシーで向かう時間はなくセブンイレブンまでダッシュだ。
そこで、無ければ、別の方法考えるしか無い。困るけどなんとかしよう。

3.4分走り歩きしてたころ、後ろから声かけられ、
「あのー、すみません」
「あの、付箋の方ですよね?」
は!?、っと振り返ると、先程の古賀くんと同じ色のジャンパー、自転車、ヘルメットの同じような体格と人相、でも少し幼い雰囲気の男子。
「僕、新しい付箋ちょうど持ってるので、良かったらどうぞ」
差し出した手には、付箋が!

えー❗️ホントに?
いいんですか!
うわー、本当に!
ビックリ。
うわー、うれしい😆😂😃😂
買ったけど未使用なので、くれると言う。
たまたま持っていたので
とのこと。
そんな、たまたまぴったりの私の希望に沿うものを持っている人が、近くで、私を助けてくれるなんて!
「古賀くんのお友達なの?」
「はい、附属中学です」
「ありがとうございます!感謝します。すごく助かります。」
彼は、作田くんと言った。
百円しか小銭無くて、千円は当然受け取ってくれなくて、なので百円で買わせてもらったのだけど、
膨大な価値があるプレゼントだった。

困って誰かに助けてもらうという経験があまりなく、もし困っても自分の努力と知恵で1人で切り抜けて生きてきた。
誰かが、私をビジネス抜きで、救ってくれた経験が人生であまり無い。
これは、もしかして初めてかもしれない。
私が困っていることに気づいて、それを友達に話してくれて、その人が私を助けてくれたなんて。
赤の他人で、しかも中学生。

ああ、この人は神さまだわ!崇高でただ純粋にありがたく受け取れる。
神さまはいるんだ。
2人の中学生のお顔と名前を思い出しながら、私も、きっと誰かを助けますねと、神さまに誓う。

助けてもらったことにものすごく不思議な力をいただきました。

今日のお仕事頑張ろう!

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