社員研修をZ社で担当しました。今回は35名職場全員で行いました。
問題解決シートをグループで分かれて全員で作り上げました。
かなり時間はかかりましたが、各グループの発表は、まさに今、わが社に必要なことだと全員が納得しました。
顧客からのクレーム、部署間の連携がない、新人が育たない、上司が頼りない・・・など目に見えない色々な問題を皆が持っているようでした。
会社は成果を上げるための方策を思考錯誤しますが、そんな時、社員研修から多くの知恵が生まれることは多いのです。
皆が一堂に集まる機会がなく、社長の話もめったに聞かない。うちの会社ってどこへ向かっているの?私達ってこのまま働き続けてどうなるの?・・・なんとなく感じていた不安もどこかに吹き飛ぶような、一致団結できる機会になるのです。
「もっと一つにまとまろう」という意見が全員から出てきました。
朝礼をしよう、とか連絡ボードを有効活用しようとか。業務分担を明確にしようとか。社員同士の挨拶をちゃんとしよう、とか・・・。色々な意見が出てきました。
講師はファシリテーターとして中に入り、意見を引き出します。話が行き詰ったら、整理し直す方法をアドバイスします。すべての解答を研修講師が与えるわけではないのです。
メンバーから生まれる知恵や発想が、「今、ここ」のわが社を成長に向かわせてくれます。大きなシナジー効果です。ここでポイントは、この思考成果をきちんと社長が認めることですね。社長の同意が絶対に必要です。
それから、この成果物をどうやって個人の行動に落とし込んでいくか、ここが大事です。ムードだけで経営できるわけじゃないです。行動計画と結果検証を部門ごとに行うリーダーの役目が求められるのです。