「コミュニケーション」を上手にするにはどうするか?
相手に対して自分が心を開く、受止めること。
そして相手も心を開いてくれるように自分をどんどん届けていく。
まず、こちらからキャッチボールのボールを投げかけることから始まります。
最初の自己開示が必要です。
ずっと待っているだけでは、誰もボールを投げて来てくれません。
「おはよう」「今日は寒いね」「昨日はどうだった?」「今日の服はかっこいいね」・・・
あいさつや自分の気持ちを相手に伝えるということが最初の投入です。
どんと、「投げるよ」という構えを見せてから投げてくださいね。
そして、ボールを投げかけられた人は、きちんとキャッチしましょう。
無視して拾わなかったり、拾ってそのままにしておかないて、また相手に投げ返すことで
だんだんとキャッチボールが上手くなります。
会話をしていくと二人の関係が徐々に近づいていきます。
ボールがきれいな弧を描いて、止まったり、つきささったりしないで
一定のスピードで気持ちよく行き返りしていきます。
さて、先日、「就職対策講座」の一環として“コミュニケーション・セミナー”を
担当しました。地域活動として行われています。
中学生・高校生対象でしたので、通常と勝手が違うため、とまどいました。
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地域のお子さん達なので、互いに知り合いかと思えば、そうではない。
中には親友関係の人もいる。
全く初めて会った人が大半。
学校もバラバラ、学年も大きな開きがある、地域もバラバラ、男女も違う・・・
共通点が非常に少ない中で「コミュニケーションがとれるようになる」にはどうするか!
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もう、レゴシリアスプレイしかありません。
これに頼り切った2時間でした。
「自己開示」するには、どうするか。
「私はこんな人間です」と他の人に知ってもらうには、言葉だけだと緊張します。
レゴシリアスプレイでは、「これは私です」と言いながら自己紹介できる方法があります。
これで、一気に皆さんの心がほぐれました。
それから、失敗体験、これからの夢や目標、その目標に向かってどうするのか、
をテーマに作品を作りました。
作品を作ってから、それを語る、皆は聞く、というワークを繰り返しました。
コミュニケーションは上手に取れています。
「自分を伝える」「相手を受け入れる」ことが繰り返され、互いにどんどん
メンバのことが理解できています。
とても楽しそうに取り組んでくれて一安心。
「これが私の夢」という作品を語る時の、真剣な表情、キラキラした瞳の輝き。
そうか、みんなこんなすごい夢を持っているんだね。
大人にはない純粋で大きく希望にあふれた、力強い言葉に圧倒されました。
最初の緊張感、無口な態度、目を合わせてくれなかった生徒たちが
こんなに変化することに驚きました。
がんばって欲しい、心から応援していますよ。と伝えました。
最後に、互いを承認し、Iメッセージを交換して終了です。
年齢や地域や学校の違いを取っ払うワークで、皆も「楽しかった」の感想でした。